JOURNAL

イヤーフラップを被せたら、ばっちり防寒できる可愛いヤツです!

2022.12.15

ものすごい寒気が日本の上空に入り込み、冬型の気圧配置いわゆる西高東低へと。そして強く寒い北西の風は嵐のように寒さを伴って吹き荒れる。日本に跨るアルプス山脈にぶち当たり、上空の寒気が空気中の水分を凍らせて雪へと変える。暖かかった11月から一気に冬の到来を感じさせ、山には雪が、海には日本海側特有のいきなりアップする波をもたらす。季節がもたらすそれぞれの大切にしているシーンがやっとやってくる。夜も明ける前に落ち着くであろう日本海某所へと車を走らせて、あくびを噛み殺しながらもお目当てのブレイクにたどり着くと、残念ながら波の向きがそこまでココに波をもたらしてはいなかったようで、いくつか他のブレイクへと移動。期待していたブレイクに後ろ髪をひかれながらも気持ちを切り替え、うねりを伴った海を見ながらまた別の場所へと移動する。少し風は残っているけれど、周期はばっちり大きなうねりが目に飛び込んできた。眠気覚ましにはもうこれ以上のモノは無いように感じてしまう。予想に反して気温が低い、この時期にしては随分と寒い風を感じながら、少しばかり海を見つめる。迷わずイヤーフラップを耳に被せる。たったこれだけのことなのに、体温が上がっていくのを直に感じて、耳と頭を温めることの大切さを改めて実感する。一言でいうと「これ最高です」。短めのツバは邪魔になりにくいし、間違いなくスノーボードシーンにおいても効果的だろう。撥水ナイロンは雨や雪を逃がし、頭を守ってくれる。風が伴う波チェックや滑走には耳を温かくしてくれる。そして何か頭に損傷が起きそうな事故があったとしたら、絶対に被っている方が間違いなく軽症で済むだろう。頭を守るということはそういう意味でも大事なことなのだと、さらに感じた日本海のThe Day.

 

イヤーフラップ 裏ボアCAP(BLACK)

 

幸いなのかどうなのか、ラインナップには誰もいない、ただ大きなうねりと共に波が割れ続けている。それをチェックしているサーファーがチラホラと無言で見ているが、自分のサイズではなさそうで、顔をしかめたりしている。「おはようございます。どこか他、チェックされました?ちょっとデカすぎて」と挨拶と一緒に話しかけられる。サーファーならではの光景で、これが出来るなら争いは少なくなるように思うのだけれども。「どこどこはもう少しサイズが下がると思うのでチェックしてみてはどうですか?」「そうなんですね!じゃあ行ってみます!」「気を付けて楽しんでください!」もちろん初対面の人、サーファーだからこそ感じあえる同じ思いが壁を崩す。それなのにいざ海の中ではリスペクトし合うことを忘れてしまったり、やれローカルとビジターがという問題が常に付きまとう。笑。なんなんだ笑。

誰もいないし、サイズはデカいがアウトに出れない感じでもない、カレントは強いのは見なくてもわかるくらいに良くわかる。一緒にいる仲間と「いくっしょ?」「いくやろ」「貸し切りっす笑」

 

 

 

イヤーフラップ 裏ボアCAP(BLACK)

 

お気に入りのスパイスティーをボトルからカラダに流し込み、温めながらウェットスーツに着替え、大事なボード、リーシュコードのチェックをし、ストレッチをしながら更に海を良く見る。変わらずラインナップには誰もいない。チラホラと準備を始める人が見えている。さてと、と仲間に先に行ってると合図して足を海水につけた瞬間、あれ?冷たい笑。12月半ば、まあそんなものだろうと思い出しながらパドルアウトする。とても綺麗な水が、押し寄せてくる。潜り抜けるたびに首をかしげる。冷たいよね笑。久しぶりの水量に少し戸惑いながらも、ここのブレイクがこうだったことを再認識し、嬉しい気持ちになっていた。やっとのことでアウトのラインナップにたどり着くと、綺麗な水がカタチ創る波に見惚れてしまう。思っていたよりもやっぱりデカい笑。でもこれこれ~って思い、笑みがこぼれていた。仲間が遅れてラインナップへ、「ええ波やなあ。インサイドは流れすごいで笑。手前でプルアウトせなパドルとドルフィン修行やな」「ですです笑」「でも、いい波やから笑」

 

イヤーフラップ 裏ボアCAP(GREEN)

 

いくつかの波をやり過ごしたその時、セット波がモリモリと見える過ぎるくらいに見えてきます。「1発目やし、譲るで笑。」遠慮なくいただきます笑。ピークにセットし、躊躇することなくテイクオフしてダウンザライン。久しぶりのスピードとサイズに笑みが漏れてしまいました。ボトムに降りてターンすると綺麗な波が続いていくので、合わせてターンさせてもらっていると、あれあれと続きます。スルスルと波が先へ先へと誘うのです。これはもうあとのコトなんて考える理由がありません。いくとこまで、余すことなく最後まで乗るんだって、昔ヒーローに教えてもらったとおりに好きなだけターンし続ける。最後までいった終わりには想像通りの水量溢れるスープに揉みくちゃに笑。わかっちゃいるけどやめられない笑。何回ドルフィンしただろうか、ラインナップに戻るパスをうまく搔い潜ると満面の笑みの仲間が。最高の瞬間です。「よかったやん。デカかったな」「ハイ笑。最後までいきました笑。インサイド笑えるくらいひどいっす」もうすでにカラダが悲鳴をあげそうになっていますが、波は止みません。今日は間違いなくアタリ!呼吸を深くして、周りをみると何人かのサーファーがラインナップに。ローカルサーフショップのオーナー様もその中に。笑顔で挨拶を交わし、久しぶりのブレイクを一緒に楽しませていただきました。もちろんすごい水量のスープとカレントは変わらずにパドルとドルフィンももれなく、しっかりと堪能させていただきました。少しずつ落ち着き始めたサイズに少し残念な気持ちもあり、これくらいが楽しくサーフィン出来るサイズとも思いながら、長めの1ラウンド無事に終了ありがとうございます。

 

イヤーフラップ 裏ボアCAP(MUSTARD)

 

海からあがり、さっと着替えを済ませて、今さっきまで自分がいたラインナップに眼を向けます。あ~いい波乗らせてもらった。あがって来る人みんながそれぞれに笑顔を見せて、挨拶を交わします。まだまだいい波が続きそうなので、次のラウンドに向けてカラダを冷やさないようにイヤーフラップをパタリと被せます。ほっこりと包んでくれるボアにまたしても癒されました。最高です。

 

KEEP WARM, KEEP PADDLE!

 

 

 

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