JOURNAL

サーフィンSURFINGのススメ(19)

2019.02.26

暦の上では立春、春がそこまで来ています。今期は暖冬ということで積雪も少なく海にも行きやすいのですが、これぞ日本海という感じの、冬のソリッドな波が来ていないのですよね。これも大きな地球規模での問題なのかもしれません。水温も例年に比べてとても暖かく感じます。僕らが感じるからそれは本当のことなんだろうと思います。海が荒れることが少ないおかげでカニ漁などは漁に出る日数が多く、豊漁とのことですでに獲れ過ぎているために制限がかかっているとか。あるところでは問題となり、あるところでは良い方向へと導きがあるということですよね。それは善と悪とが両面において背中合わせのように存在しているということでしょう。とても不思議な感じです。

それでもやはり海の水は冷たくはなってきているのは間違いなく、身体の冷えがススムんですよね。場所によりますが、ブーツは日本海においてはほぼ今は必要な時期です。グローブもやはり必要ですね。本当に寒い時にはヘッドキャップ!ウェットスーツはもちろんセミドライかドライスーツ。冬用のウェットスーツが必要となります。このウェットスーツの進化には目を見張るものがあり、素材はもちろん、その形状もメーカー様の弛まぬ努力の結果、素晴らしいモノがリリースされています。ひとつジップについて見てみても、ついている場所、素材、形状がいろいろあるんですね。ひと昔前でいくとほとんどのウェットスーツは背中のセンターについていて、腰付近より首へと向かってついているのが主流だったと思います。ジップの先には長めのコードが付属されており、それを掴んで上げたり下ろしたりして着脱をするのです。このジップがやはりキーポイントで水の侵入やウェットスーツの硬さを増長させていたように感じます。それが今では様々な場所に取り付けられ、中にはジップ自体が無いノンジップというモノもあるんですよね。

カタチはその中でも様々ですが、ネックエントリーという首の部分が大きく拡がって、そこからすっぽりとカラダを足から入れていくタイプが多いです。それぞれに良いところがあると思いますので、あくまでも個人の意見として綴りますね。私自身は先ほどのノンジップというモノに出会ってからというもの、冬のウェットスーツはノンジップのモノをチョイスし続けております。今のところデメリットがほとんど見当たらずメリットというか素晴らしいなと思うところがとても多いなと感じています。

まずは、先に紹介した背中のジップがないことによる動きやすさときたら、それは衝撃的な相違だと感じました。またぴったりとしたサイジングでつくるジップタイプと異なり、動きやすく、着脱しやすいよう全体的に大きめに作るのがノンジップというモノなのですね。ジップがなくて大きめであれば自ずと動きやすい、そして問題の首の部分はどうなっているのかと言うと、その首の部分は長く大きめになっており、とても伸縮に富んだ素材となっております。ぐーんと拡げて、足を順に入れてお腹の辺りまで引き上げて、腕を片腕ずつ通します。最後の腕を通したら、スポンっと着用することができて、それがほとんど完成形となるんですね。すごく簡単そうでしょ?最後に問題の首の部分を内側に折り返しておけば出来上がり!ほとんど水の侵入はございません。個人的には真冬ではない限り、これで対応しています。派手にワイプアウトした際には少々水が浸入しますが。本当に侵入を防ぐ用に首に巻くウェット素材のリングが装備されているので、それを首に通して半分に折り返し、折り返した間に先ほどの首の部分を巻き込めば最終完成形となります。素晴らしい!これにブーツとグローブを装着したらもうばっちりです。

このノンジップの問題点としては、脱ぎにくい!という風に言われています。確かにジップが後ろにあれば、それを下ろせばよいだけなので非常にその部分では利点です。しかしですね、私的には慣れたら非常に簡単に脱ぐことが出来ると言いたいんです。このノンジップを脱ぐ際には、ジップのように下ろして、がばっと脱ぐことはできないので、どうするかと言いますと。密閉されていることを逆手に取り、胸の部分を自分で伸ばし、あえて空気を送り込むのです。そうするとちょっとドラえもんのようなぼてっとした風体になるんですね。その膨らます際に気を付けておきたいのはどちらかの腕の手首部分を少し内側に折り返せるくらいに手をウェットのなかに一緒に入れてしまいます。これが肝心です。そして膨らますと、ひっくり返した腕のほうの手を膨らんでスペースがあいた胸のほうに向かって移動させれば、あとは首から手を外に出してしまえば、逆の手も抜いてしまい、着た時と逆の容量でベロンっとお腹辺りまでひっくり返すように脱ぐだけです。あとはジップのモノと同様にスルスルと脚まで脱いでいくだけです笑。難しいですかね笑?

また問題の首の部分が拡がりを見せる分、やはり消耗しやすいということがあげられますね。その部分のみ修理もできるので伸びたら変えたら良いですね。

さらに凄いのは、ドライスーツ!これは言葉の通り、ドライ!濡れないんですね。各メーカー様が研究と追及を重ねて生み出されているドライスーツ。お値段もさすがの高価格でございます。ただ、濡れないので暖かいことこの上ありません。水の侵入もほとんど無く、冷えないので暖かいままで過ごせるのです。これもすごい進化を遂げているようで、ひと昔前はそれはごついごついジッパーが背部に取り付けられており、1人では閉められないような状況でした。まるでモビルスーツを着ているかのような笑 すいません。悪口ではありません。今ではとても小さなジッパーにて着脱ができ、しかもそのジップはフロントの胸付近についていて開閉がとてもしやすく、ストレスがほとんどないというフィードバックを確認しております!これまた少し緩めにサイジングを取るようになっており、動きに関しても申し分のないパフォーマンスだそうです。その分、気を付けねばならないコトがいくつかあるらしく、水の侵入がほとんどしないというコトは密閉状態に近いということでして。汗を掻くほどに暖かいので、綿素材のモノをインナーに着用すると汗を吸った綿が冷えることにより寒さを引き起こすそうです。そして生理的現象におけるリスクも考えねばなりません。暖かいのでもよおすコト自体が少ないそうですが、そこはやはり生理的現象!その際には絶対に海から上がって、ドライスーツを脱いで駆け込む必要があるとのことです。もちろん、そのまま逆らわずいたすのは自由ではありますが、水が抜けないので

ご想像におまかせしましょう。またこれらのウェットスーツはそのほとんどがネオプレーン素材で出来ているので、ひっかき傷やフィンによるカット等で穴があいたり破れたりするんですよ。その際にこのドライスーツには空気を含んで浮いているように感じていたものが、一気に水が内部に流れ込むことで大変に重くなるという結果も報告を受けております。極寒の海を楽しむ為には必要なアイテムと言えますが、デメリットもやはり無いわけではないのですね。

さて、結局のところ何がオススメなのか?と笑。個人的には今のネックエントリーをかなりオススメしたいところではありますが、それは個人個人のスタイルにももちろん大きく関係しますので、一概にそう言い切ることはできません。それぞれにメリットとデメリットは相反して存在し、デメリットを無くすよう目指すコトが開発であり、向上する、させることに対する努力の賜物ということですね。根底にあるオススメとしては、やはりサーフィンは楽しいモノだから、なるべく快適に楽しむ為に何をチョイスするかということでして。とにかくどれかをチョイスしてみて、冬にもサーフィンを楽しむコトをオススメします。必要な道具に関しては、最低限のベースは綴りましたので、うまく伝えられていたら嬉しく思います。

 

引き続き、ではなぜ冬にもサーフィンをオススメするのか?と綴っていきたいと思います。

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#TMO_STANDARD

 

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